久しぶりにレビューしたくなるペンを買ったのでエントリを書く。
TWSBIは台湾のメーカーで、日本では2010年頃から話題になってきていたようだ。
しらんかったなー
ちなみにツインビーじゃなくてツイスビーです。ツインビーだと弾出そうだな。
webをウロウロしていたら、製造精度がよく吸入機構はかなりしっかりしていると聞いて、じゃあ1本試そうじゃないのということになった。
販売店はこちらとみや文具 ネット店
購入したのはダイヤモンドミニ・クラッシックのスタブ1.5mm
外箱は今風の簡易包装。なかなかいい感じ。
開けると、クッション用の薄いスポンジにしっかり囲まれていた。
日本人的にはここは高得点。
マニュアルは中文と英文。分解できるように、しっかりした図解と、台座の裏には工具とシリコンオイルが付属していた。パッケージングは合理的で無駄がない感じ。
透明軸は、クリスタルカットなる加工が施されていて、明度の高いインクを入れるとキラキラしてきれいそう。
なんでクリアじゃなくてクラッシックなのかというのは、首軸の内側がインクで汚れるのを見るのが忍びないからで、ついでにキャップのインナーキャップ内にもインクが付くと、だいぶ汚らしい感じになるため、カスタム74以来透明軸は避けているという次第。
クラシックとホワイトローズゴールドどっちでもよかったんだけど、M400持ってなかったらホワイトローズゴールドの方を買ってたと思うw
自分ではペン先調整をできないので、とみや文具さんに検品の方をなにとぞよろしくお願いします。とメールしたら、しっかり検品してもらったニブを付けてくれた。ありがたい。
スタブに慣れてないからか、斜め方向から書き始めたりすると、ペン先がちょっと引っかかる感じがあった。この辺は慣れかなー。書き出し、フローとも問題ない。
尾軸にはネジが切ってあって、キャップをここにネジで固定できる。
尻にキャップを付けるとちょうどいい長さで書きやすく、うっかりキャップが落ちる心配も無い。ニブを上から見て左側にキャップのクリップを持ってきてからねじ込むと、クリップがちょうど上面に来る。適当にねじ込むと、クリップが手に当たっていまいちモニョる感じ。
ただ、このねじ切りも一長一短で、ちょっとだけ書く時に他のペンと同じような気軽さでキャップを尻に挿そうとすると、ネジが邪魔をして挿せない。今回私は 宛名書き用にスタブで買ったので、ちょい書きをするときに気軽にキャップを尻に持って来れないと若干いらっとする。結局キャップを挿さずに書くと、寸足ら ずでM320を使っているような(ちびたエンピツを使っているような)感じで持つことになる。
万年筆である程度長文を書く分には、キャップをねじ込むのは何ら問題は無いが、ちょい書きの時に気軽に挿せないというのが今回少し気になった。
尻軸に挿さないんだったら、ダイヤモンド580の方がいいと思う。
大きさ比較。
左からM320,ダイヤモンドミニ,M400,プロギアミニ,M600,M800,149
キャップを後ろに挿した筆記状態では、プロギアミニに似た筆記感覚になった。結構良い
今回はパイロットのブルーブラックを入れて書いた。ピストンの動きはスムーズで、かなりいい感じでゴクゴク飲みます。
スタブは縦横の線幅の変化はもちろんだが、はらいの部分の線幅がシュッと変化していくところが面白い。
なんか字がうまくなったような錯覚を覚えるw
本来宛名書きであれば古典BBを使いたいところではあるけど、鉄ニブへの悪影響がどのくらい出るものなのかいまいち把握していないので、今回はパイロットを入れた。やっぱり、自分の好みからするとだいぶ薄い。
MontblancのMidnight Blueが一番好きなブルーブラックなんだけど、非古典で耐水性があって近い色味のBBってないのよね。
古典がだめとなると、青墨かー。あの浮ついた青いまいち好きになれないがしかたないか。極黒は濃淡ないし。
TWSBI参戦で宛名書き用に使ってたプロギア長刀が空くので、そっちにはpgaryさんのところで見たサリックスとスカビオサの混色を試してみるつもりです。
脱線はそのぐらいにして、今回TWSBIは大当たりだと思いました。長らく使ってみたかったプランジャー吸入式もVAC700というので出ているので、近々購入しようと狙ってます。
安いけど高精度な吸入式万年筆のTWSBIおすすめです。
ちなみに、海外製万年筆を初めて購入しようという方は、スケジュール記入などの通常使いを考えてらっしゃるでしょうから、極細(EF)をお薦めしておきます。海外のEFは日本製のFと同じぐらいの字幅になります。
追記:
と、思ったら、ntさんがこんなtweetをしてました。
個人的にちょっとオススメの持ち方をご案内させていただきます。 キャップオフで鷲掴み!スケッチペンのイメージですね。 ※指毛無修正のため閲覧注意 pic.twitter.com/BKYa7OvYMx
— ntさん@日本橋の万年筆屋さん (@enu_tea) 2014, 8月 19
包み込むようにグリップできますので、ただでさえ取り回しが良い14金の中型サイズがビックリするぐらいキビキビキビと動いてくれます。 書きたい線を指を経由せずにダイレクトで万年筆に伝えるイメージですね。イラストを描かれる方にもオススメです。
— ntさん@日本橋の万年筆屋さん (@enu_tea) 2014, 8月 19
なるほど!
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はじめまして、私も、ツインビーのダイアモンドミニ・ホワイトローズゴールド Nib EF と マイカルタ805 Nib F を買いました。どちらかと言うと、マイカルタ狙いだったのですが、使ってみると、断然、ミニの方が気に入りました。今度、スタブニブがほしいです。
さらに、気に入ったのは、ついでに頼んだツインビーのノートパッド A5サイズで、とみやさんのネットショップの中で、
一番の買い物だと思います。
いらっしゃいませ。はじめまして。
ミニいいですよね。かぶせ持ちができるのも便利です。
自分は初スタブだったんですが、万年筆の新たな楽しさを知ってしまった気分になりました(笑)
結局青墨を入れて、宛名書き用のスタメンに落ち着いてます。
EFとFの字幅と書き味はどうでしたか?