サポートとは

うちの近所には、昔から住んできた人と、再開発によってでかいマンションが建って
引っ越してきた中流階級の若い夫婦、大学生の一人暮らしというなんとも中間が
スカスカな年齢層分布なのだが、その中でも昔から住んでるHさんが先ほど来店した。

この方その昔は日本軍の戦闘機パイロットで、その頃の写真を見せてもらったが
えらくかっこいい。いまでは歩幅15センチ(誇張なし)のおじいさんではあるが、
人当たりがいいのと、しょっちゅう散歩に出ているので、この近辺ではわりと
知られた存在だ。



Hさんはフィルムを入れ替えてくれと来店されたんだが、今日は珍しく2つカメラを持ってきた。
なんだろうと思ったら、デジカメである。
それもfinepixの300万画素ぐらいのやつで、かなり分厚い。
こんなのいつ買ったんだろうと思いつつ、チェックしてみると電池がなかった。
俺ぁなんでも新しいもんがいいと思ってよぅ」とかなんとかボソボソ言ってる。
メディアはxDなので、わりと最近のものだ。
Hさんがデジカメを指名買いするわけがないので、これ誰かから借りたものですか?
と聞いてみたが、
俺ぁ貸さねぇーよ。借りもしねぇし。これぁずっとタンスんなかにあったんだ
とのお言葉。Hさんもついにデジカメかと、少し驚いた。

xDの中にはデータが入っていて、日付は2003年になっている。
ずいぶんとまあしまい込んでたんだなと思いつつ、電池を交換してると、
撮れるように全部新しくしてくれ
とのお言葉。
当然ながらメディア内のデータ消せば新しく撮れますよ?
データ消しちゃうと無くなっちゃいますが。
と、説明しようとしたが、まるで通じない。

わたし宇宙語を喋られてます~どうしましょう~
という態度の時に見られる例の表情をしている。
まずい。ぜんぜん通じてない。
ということで、可能な限り細かく噛み砕いて説明を試みる。

ああ…だめだ…

言葉が岩にぶつかって跳ね返ってくるようだ。

メディアにはネガと同じものが入ってるんですよとか、できるかぎりアナログ寄りの
話し方をしていると
何いってんだかわかんねぇからさ、とにかく全部新しくしてくれりゃいいんだよ
ときた。
デジタルの仕組みから説明しようにも、予備知識皆無の人にどうやって教えればいいのだ。
それも、普通の皆無っぷりではないのだ。デジタルって何?という皆無っぷりなのだ。
xDを見せて、この中にネガと同じものが入ってるんですよ。
と言うと、この中に!?と驚かれるしまつ。
新しくするのはいいんですが、カード自体は2000~4000円ほどしますよ?とか、
一度消せばまた新しいものと同じように使えますが…とか。
あああ、バックアップってアナログに説明するにはどうすりゃいいんだ。

もうほとんどパニック状態

結局説明に困っているのを察して、もういいからとフィルムカメラだけフィルムを入れ替えて
デジカメは電池だけ新しくして帰っていった。
ごめんよHさん。

しかしインストラクターだったら、あの言葉を跳ね返す岩に教えることができるんだろうか。
商売的にはxDカードを売りつけてしまうのが一番いいが、そんなこと申し訳なくてできない。
というか、明らかにデジタル音痴の人にデジカメを売りつけた野郎は、何を考えてんだ。
売ればいいのか。金を搾り取れればいいのか。
サポートは誰がするんだ?ああ?

いや、しかしまいった。
全て説明無しでこっちでバックアップを取って、溜まってきたらCDに焼いて、
CD焼き代を請求しときゃいいんだろうか。
やっぱそうなんだろうなぁ。
今度また店来たらそうしてあげよう。
何も考えずに使えるようにしてあげるのがサポートなのか、どう動いているのか理解させて
あげるまで説明するのがサポートなのか、よくわからん。

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