(SL)疾風的売れるショップ講座的ななにか(42/47)

8-2.建物もこだわる

建築については私は完全に門外漢ですがw
まあ、この際なのでちょっと考えてみましょう。いろんな建物は見てきてるわけですからね。

NekoLink講座では、建物の外から中が見えないといけないと書いてますが、かなり残念ですね。
お客さんがSIM内を動き回っているという想定ではその通りですが、SIMの人通りという概念がすでに古い概念である以上、このような主張は通りません。

極めて例外的ではありますが、大きめのモールで店舗形態がブースではなく家屋形式の場合のみ、外から中が見えた方が有利「な時もある」という程度です。モールでは店内にまでカメラを動かすのが面倒な時がありますので、家屋店舗の外から中のPOPが見えて、何を扱っている店なのかが分かると良い。といった程度の話です。
その他の例外としては、SIM自体がテレポートポイントを固定している時、テレポートポイントに隣接している土地に店舗を構えている場合も、外から中が見えると「若干有利」です。まあ、ほとんど効果はないですけど。

それ以外の場合、つまり通常の場合は(何度も述べているように)お客さんはテレポートで来てテレポートで帰って行きます。こんな事は、普通に商売をしてる人のみならず、普通にお客さんとして消費行動をしている人なら分かることです。
あなたのお店がテレポートポイントを店内にしている場合、外観にガラス的なものを使う「必要性」は全くありません。装飾として使うならばアリです。景色を見せたいといった時などもそうですね。

さて、本題に戻ります。
前の方で述べたように、建物というのは(言葉は悪いですが)商品のオマケです。
建物が商品を売ってくれるわけではなく、商品クオリティが商品を売るのだというお話しをしました。
ですが、ブランドイメージという観点からすると、建物の出来というのは比較的重要です。

皆さん自分が普段買いに行くお店について「あの店はこんな感じの店」というイメージをもっていると思います。
人間の五感で視覚が占める割合は諸説ありますが、だいたいの場合70~80%以上と言われています。
ですからお店の内装というのは、店の印象に大きなインパクトを与えます。
外観はさほど重要ではありません*1。これも以前書いたように、お客さんはテレポートで来てテレポートで帰るからです。

-建物のテクスチャについて

SLのテクスチャには影は落ちません。そのため、画像ソフト上では一見してよさげなテクスチャを作っても、いざ貼ってみると思ったよりのっぺりしてて、幼児用のおもちゃの建物ように見えてしまうことが多々あります。リアルさを出すために、テクスチャにも直接影をつけてみましょう。簡単な例がSLingのTipsにありますので、各自工夫をしてここから発展させていってください。
セカンドライフ[Second Life] 日本人居住区 土地レンタルのSLing ≫ Blog Archive ≫ テクスチャーに影をつけるPhotoShopアクション
また、全ての色はグラデーションになっているべきです。現実の中にはベタ塗りの色というのはありません。一見ベタ塗りに見えたとしても、環境光によって必ず何らかの色の変化があります。
ですから、リアル感を出したい時はテクスチャを汚し*2ましょう。そして、うまくグラデーションを使うようにしてください。

-テクスチャを節約する

店舗の出来がブランドイメージにプラスになるといって、やたらと装飾に凝ってしまい、表示に時間がかかるのは本末転倒です。
モールの項でも書きましたが、建物に大きなテクスチャを何枚も使うと、建物を表示させるだけでロードの時間を食ってしまいます。
ですから、テクスチャを節約して貼っていきましょう。

具体的には、テクスチャの枚数やサイズを減らせばいいわけですから、床に256×256のテクスチャタイルを2枚、壁に1枚、天井に1枚使っている場合、256×256のテクスチャ4回のロードが発生します。
これを512×512を4分割したテクスチャ一枚で済ませてしまいましょう。
柱などでも、複数種類のテクスチャを使っている場合は、縦2分割でもいいと思います。
そうすることによって、少ないロード回数で、パッと店内が表示されるので、感覚的にロードが早いように感じます。
また、メインのPOPは512×512で作るとしても、サブで使うの補助的なPOPは、テクスチャサイズをできるだけ小さくしたり、使い回しできるようにするような配慮が肝心です。

オブジェクトに影を付けたりヨゴシを掛けたりする場合、汎用的に使えるものであれば、オブジェクトの上から32bitテクスチャをかぶせるのもテクスチャを使い回しする上で有効です。ただし、この方法は土地のプリム数に余裕がある場合に限られます。

-まとめ

良い建物のテクスチャや、RLでの壁面などをよく観察しましょう。RLの石畳や建物の壁などを写真に撮って資料としてまとめているという友人もいます。
リアルに見える見え方というのは、必ず法則があります。それを体得して下さい。

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  1. ただ例外として、内装と外観が一体となっている場合(つまり店舗が「箱」ではない場合)は、両方頑張らなければなりません。私の友人のUsaguiさんのお店がちょうどそんな感じです。店舗は箱物とは限りません。想像の翼をいっぱいに広げてみてください。 []
  2. ノイズを乗せるのもありですが、圧縮率が悪くなる=テクスチャのファイルサイズが大きくなる=表示に時間がかかるので、SLの場合はノイズはあまりおすすめできません []
(SL)疾風的売れるショップ講座的ななにか(42/47)

(SL)疾風的売れるショップ講座的ななにか(42/47)” への2件のフィードバック

  1. Tak Nishi のコメント:

    影のことなのですが、1.23RCビューアに影レンダリングが実装されたそうです。
    RCビューアですからまだまだ実験段階ではありますけど、そういう動きがあることには触れておいてもいいかなと原稿をいただいて読んだ時に思ったのに知らせてなかったことを思い出しました。
    今頃すみません ^_^;

  2. 疾風 のコメント:

    おー。Takさんありがとうございます。
    そうですねー。
    その意味では、この項の「影」って表現は、ちょっとまぎらわしかったかもしれませんね。

    この項はテクスチャの項なので、「テクスチャの影」というのは「バンプマッピング的な影」のつもりで書いてたんです。
    もうちょっと縮めて書くと、ベタ塗りのノッペリしたテクスチャはやめましょう。って事ですね-。

    個人的には、リンデンには視覚効果の強化なんかよりも先に、パーミッションがらみのバグをなんとかしてほしい所ですw

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