-pics画像の作り方
ここで重要なのは、picsのメインは画像だということです。
したがってロードが早くすむ小さい写真で、しかも綺麗に見えるようになっていないといけません。
picsのピクセル数は288x162pixelですが、このままの画像サイズでアップロードしても、なぜかぼやけてしまいます。
これはSLにテクスチャをアップロードする時に、SLが勝手にリサイズしてしまうからです。
SLがリサイズなしで受け付ける画像サイズは、正確に書くと一辺が2のn乗サイズのものです。
具体的には、4,8,16,32,64,128,256,512,1024です。
ですから、pics用の288x162pixelの画像をそのままアップロードすると、勝手に256×256にリサイズされて受け付けられてしまいます。そして、picsに表示する時は256×256のテクスチャを288x162pixelにリサイズしてから表示します。まったく、ユーザに優しいようで余計な事をしてくれる仕様ですね。
SLのリサイズ性能はとんでもなく悪いので、二回もリサイズされることによって、なんだかぼやけた画像になってしまうわけです。
これを回避するには、アップロードするテクスチャを2のn乗サイズにリサイズしてからアップロードするのがおすすめです。
画像リサイズの一般的な常識として、小さい画像を拡大するよりも、大きい画像を縮小したほうが画質は保たれます*1。
少しややこしいので、注意して読んでください。
考え方のポイントとしては以下のようになります。
d.SL内部でのリサイズは一回だけに押さえたい。
e.SL内部で長辺(画像の長い方の辺)を拡大されるよりも、短辺が縮小された方が画質が保てる。
f.閲覧者のクライアントにできるだけ素早くロードするため、ぎりぎりの小さいサイズでアップロードしたい。
したがって、アップロードするテクスチャは、
d’.短辺はSLに縮小させればよいので、長辺と同じ大きさにする。
e’.長辺が、ターゲットとなる画像サイズ長辺のピクセル数よりも大きい*2。
ということになります。
具体的に書きましょうか。
pics用の画像は、作りやすいように288x162pixelの2倍(576x324pixel)の大きさで作成し一旦保存します。
次に同じ画像を、縦横比を維持せず256×256にリサイズして、アップロード用の名前を付けて別名保存します。
そして最後に、アップロード用画像をSLにアップすればいいわけです。
作成時に2倍の大きさで作るのは、単に元のサイズで作ろうとすると小さすぎて作りづらいというだけです。
また、今回の場合あらかじめ2倍で作っておくと、短辺もアップロードテクスチャの目標サイズである256pixelを超えますので、256×256にリサイズした時画質的に有利になります。
288×162で最初に作ると、256×256にリサイズした時に短辺が拡大され、いかに画像ソフトのリサイズといっても画質が落ちてしまいます。
512×512のpopであれば、512×512で作っても何ら問題ありません。
画像ソフトのリサイズ性能はSLのそれにくらべると遙かにいいので、最初に大きめに作っていても余り問題は出ません。
2倍の大きさの画像で作る時は、SLで表示される時は文字の大きさが半分になるのをお忘れなく。
ちなみにclassified広告の画像は204x137pixelです。作り方の考え方はpicsと一緒です。
これはSLで、どのオブジェクトを作る時でも共通です。
数値は、必要なピクセル数によってそれぞれ違うので、必要に応じて読み替えてください。
-オブジェクト作成時の注意点
蛇足ですが注意点を一つ。
あなたの製作オブジェクトの中に、別の人が作ったオブジェクト(テクスチャを除く)が混ざっている場合、オブジェクトのプロパティにクリエイターの名前が出なくなります。
つまり、フリーのカラーチェンジャースクリプトなんかを仕込んだような場合は、クリエイター情報が参照できません。
そのため、picsが活用されません。
これを回避するには、新規スクリプトを自分で作って、ソースをコピペするしかありません。
その際コピーライト表示を改変したりしないよう注意してください。
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重箱の隅を突くようであれだけど、576×324pixelは288×162pixelの各辺2倍だから面積比4倍。「288×162の2倍」と言うより「4倍」の方がしっくり来るような。
>Zeno
校正してた時も、チェックしてくれた人に突っ込まれたなあ。
2回突っ込まれるってことは、他の人も違和感感じてるかもしれないから、この際だから説明しておこうかな。
通常、画像処理で200%拡大っていうと、各辺を2倍すること(=面積4倍)なのよ。
同様に、50%にすると、各辺2分の1(=面積4分の1)になる。
面積はピクセル数とdpiで実際の大きさが決まるから、画像処理では面積の倍率は大して重要じゃないのよ。
同じ200x200pixelでも、200dpiと100dpiでは面積が4倍違う。
だから、画像の大きさだけを言う時は、各辺の長さで表現する。
ということで、288×162の「2倍」は「各辺を2倍した」576×324pixelなわけ。
逆に面積が大事な時だけ、面積では○倍って言う。
例えば、写真のキャビネ版の大きさを説明する時に、「普通の写真屋さんでプリントした物(L版)の2倍の面積(大きさ)」という言い方をする。
なるほど。
確かに手持ちの画像ツールのリサイズコマンドを試してみたところ、「半分」ボタンで各辺1/2、「2倍」ボタンで各辺2倍になりました。
普段使わなくても、見慣れた機能のはずなのに。
詳細な説明ありがとう。