(SL)疾風的売れるショップ講座的ななにか(27/47)

-あなたが友達の作品を批評する時は

また、批評をするのは、作者のコンセプトを察して、それに沿うような形で作品そのものの批評を行いましょう。
コンセプトから外れたところでの、自分の嗜好を押しつけるのはNGです。

たとえば、あなたがうどんの批評を頼まれたとしましょう。
「うーん。悪くないけど、私はきつねうどんが好きだから、お揚げつけたらどう?」
これは批評じゃありません。きつねうどんが好きかどうかなんて誰も聞いていません。どうでもいいことだし、それは単なるアイデアの提供です。
「うーん。ちょっとカツオだしの効きが甘いかな。麺のコシはいいね!」
これは批評です。

要するに、相手の意図する所と、相手が目指す所を察した (コラム参照)うえで、その範囲内でとりあえずよくない所を指摘するということです。
自分だったらこうする。という指摘は、あなたの内部から出てきたもので、作品そのものと向き合っていません。
そのようなことを指摘したいのであれば、批評した後に付け足しましょう。
批評を頼まれたら、作品そのものの善し悪しを見て下さい。嗜好を伝えるのはその後です。

あ、そうそう。だからといって、友達に試作品を見せられた時に、いきなり容赦なく指摘しまくると喧嘩になるかも知れませんw
あなたの高い基準には、誰もついて来れないかもしれませんからね。
作者の人が、「徹底的に批評してくれるのは、自分のためなんだ」と理解していない場合、試作品を見せて褒められたいと思っているかもしれません。ですから、まず批評に関するコンセンサスは確保しておいた方がいいです。

ちなみに、私は批評を頼まれたら「甘口がいい?辛口がいい?」と最初に聞くようにしてます。
たいてい両方って言われますけど、甘口の時はいい所をできるだけ探そうとしますが、そのあと辛口の時に遠慮しなくてすむので楽です。

-コラム:批評は双方のためになる

批評をしてもらう場合、短期的には新作の欠点の洗い出しという感じですが、中長期的には、あなたの製作スキルを上げるための大事な原動力となります。
批評の時に指摘された箇所は、あなたが制作時に見落としていた箇所です。
ですから、次の作品を作る時に、指摘されたポイントを意識して同じミスをしなければ、あなたの製作スキルは上がったと言っていいでしょう。

プロフェッショナルと素人の違う点は、プロの方が無数の細かい「気をつけるべき箇所」*1をたくさん知っているという点です。
批評の際に指摘されるのは、そういった「気をつけるべき箇所」なのです。
したがって「気をつけるべき箇所」を沢山知っていて、同じミスを繰り返さないようにする事は、あなたの腕がメキメキ上がっていく事とほぼ同義です。

つまり、どんどん批評をしてもらえばしてもらうほど、あなたの製作スキルは向上していくことになります。
見る角度を変えれば、徹底的に批評をしてもらっている人ほど、売れるクリエイターになれる可能性が増大する。ということですね。
そういうわけで、あなたの作品に対する批評を快く引き受けてくれる友達が、いかに大切かというのがわかると思います。

逆に批評をする場合、相手の作品の意図を察するのはそれほど大変ではありません。あなたの意識が十分高い場合、あなたの目も相応に肥えているはずです。
あなたが批評しなければいけない対象は、あなたが意識を高める過程で通ってきたレベルにあることでしょう。したがって、批評をする作品に対して、自分の経験にてらした的確な批評が可能になるのです。
それに、あなたの考えを口にすることによって、あなたは自身の考え方を再確認できます。
人に教えるというのは、教えることについて詳しく理解していなければできません。したがって、あなたが批評してどこが良くないかを教えることは、あなたの理解をより深める効果があるわけです。

また、対象物があなたの目のレベルを超える事はほとんどありません。なぜなら、実際に作るよりも批評する方が遙かに簡単だからです。
皆さんも歌手の歌のうまさを批評したり、野球好きならプロ野球選手のバッティングの巧拙を論じたような経験があると思います。歌手でもプロ野球選手でもないのにそういうことができるのは、実際にやるよりは評する方が簡単だからです。
万一、対象物があなたのレベルを超える場合、その作品を批判的に隅々まで見ることによって、作者の手法や隠された意図を発見することができ、あなた自身が成長する糧とすることができます。

どちらにしても、真剣に批評することによって、作者も評者も得があるわけです。どんどんやりましょう。

-まとめ

ということで、あなたとは違った視点で作品の欠点を洗い出すのは、お客さんのためであり、ひいてはあなたのスキル自体を向上させるために必要な作業です。
遠慮なく批評をしてくれる友人は、あなたにとって何ものにも代え難い宝です。
そういう友達を大事にしましょう。

批評を頼むと、私をいつも涙目にしてくれる友達に試作品を見せて、最も喜びを感じる瞬間はこう言われた時です。
「うーん。ケチ付けたいんだけど、どこにもケチを付ける所が見つからない」
してやったり*2

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  1. プロが基本を大事にするのは、こういう事なんですね。基本は「気をつけるべき箇所」の塊です。あえて基本をはずすのも、基本を熟知していないとできません []
  2. みんないつもありがとう []

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投稿日時 2009 年 5月 10 日 - 12:00 カテゴリ: SLショップ講座. コメントはこのRSSで購読できます RSS 2.0
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“(SL)疾風的売れるショップ講座的ななにか(27/47)”へのコメント 2 件

さざびー 2009 年 5月 10 日 - 13:26

懲りずに読ませていただいております。さざびーです。

前のコメントのやりとり(15回だったかな)をちょっと引きずりつつコメント。

利用とか活用とか色々と言い回しはあるんだろうけれど、結局のところは、良くも悪くも友達にうまいこと手伝ってもらうことが大事なんですね。

※手伝ってもらう、はトゲが少ない表現だなぁ。

疾風 2009 年 5月 11 日 - 00:38

>さざびーさん
再びいらっしゃいませ。

んー。まあ「友人の協力を得る」っていう切り口のみだとそうなりますね。
でも、この講座全体に通底するのは「はじめに」で書いたように

> どうやったら売れるようなクリエイターになれるのかという心構えや、
> そのための方策などを深く掘り下げて書く事にしました。

です。
ということで、15回での話は「売れるクリエイターになるためには」宣伝を頼む必要は全くない。という話だったわけです。

今回は
売れるクリエイターになるためには

クオリティを上げる事が大前提

そのために批評してもらうのは重要
というお話しでした。

ですから、「友人の協力を得る」という視点のみで見た時には一見矛盾しているようでも、講座をやっている目的である「売れるクリエイターになる」という切り口では矛盾はしていないわけです。

この講座の感想なんかを検索して読むと、こういった目先の不整合に囚われてる意見が多いですね。
講座の大目的はあくまでも
SLユーザーに評価されるクリエイターになる→その結果売れる。
ということです。
全ての要素が渾然一体となって絡み合っているので、わかりにくいと言えばわかりにくいんですが、ぶっちゃけ、これ以上わかりやすいように細かくかみ砕いて説明する自信がないです(´・ω・`)

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