(SL)疾風的売れるショップ講座的ななにか(31/47)

5-2.オリジナルのスタイルを持つには

大量の手法を取り込んで自分の中で消化することで、オリジナリティが生まれます。
私もまた、この辺も勉強中なのでうまく説明できるか心配ですが、まあ書くだけ書いてみましょう。

考え方を真似ようという話をしましたが、単に真似るだけでは真似でしかありません。
「○○風だね」と評されるものは、作られた過程が「○○」に似ているからです。
参考にする対象が少ないから、そのようなことが起こるわけです。劣化コピーとか言われるのもこれです。

以前、ヴォーカリスト養成講座的な本を読んだ時に、なるほどと思った例を紹介しましょう。
まずは練習として、参考にする歌手そっくりに歌う練習を繰り返します。
完全にそっくり歌えるようになったら、また違う歌手とそっくりに歌う練習をします。
そういった繰り返しの練習をしてきた生徒が、オーディションを受けた時に「歌い方が○○そっくりだ」と評されて悩んでいました。それでも頑張って、マネできる歌手のバリエーションを増やしていったところ、ある時受けたオーディションで「君の歌い方はオリジナリティに溢れているね」と評されて合格したという話が載っていました。

要するに、自分の中に蓄積されてきた色々な歌手の歌い方が消化されて、ベースの能力が上がった結果、自分なりに組み合わされて発現したということなんでしょう。

同じ事をクリエイションに当てはめて平たく言うと、自分の中に参照できる引き出しが多数できたということだと思います。
ここまで来れば、あなたは完全にクリエイターになったと言えるでしょう。
こういった「自分の中の引き出しを増やす努力をする」というのは、RLのクリエイターも日常的にやっていることです。
この方法論はどの分野でも通用すると私は考えています。

観察し分析するというのを習慣にして、意識しないでもできるようになれば、あなたのベースの能力はぐっと高まります。
RL・SLかかわらず、日常的なあらゆるものを見た時、これはどんな意図で作られているんだろう。という視点を持つことは、意識してさえいればそんなに大変ではありません*1
そうすることにより、自分の中の引き出しに様々なものがしまわれていきます。
そして、最終的にはあなたのオリジナルのスタイルというのが生まれるわけです。

オリジナルのスタイルを持っている人は非常に強いです。引き出しを増やす事を続ける一つの目標として、頭の片隅に置いておいてください。

-あなたのテイスト

引き出しが増えてくると、考慮すべき要素が増えてくるようになります。
せっかく引き出しが増えたのに、使わないわけにはいきませんよね。もったいないですし。

そういった要素を考慮して作る場合、全ての要素を同時に考慮する事に慣れるようにしてください。
逆にとりあえず作ってみてから、考慮する要素を当てはめて修正していくのでも別に構わないのです。最終的には同じ目的地に着きますから。
でも、後から修正するのは、手間ばかりかかって効率が悪いと考えています。
ですから、作る時には全てを同時に考慮して作った方が、全体として整合性が取れますし、作業時間も少なくてすみます。

あまりにも考慮すべき要素が多すぎると、途方に暮れることもあるかもしれません。
慣れないうちは頭の中がグチャグチャになるかもしれません。
というか、グチャグチャになりますw
慣れないうちは2,3個の要素を考慮して一部分を作り、そしてすぐ別の2,3個の要素でその部分をチェックをするというようにやってると、わりとすぐ慣れてきます。

このような感じで作品を作っていくわけですが、どれくらいの要素を考慮して作ったかというのが、あなたの作品のテイストになります。
ここで言うテイストは、オリジナリティとはまたちょっと違った方向ですね。

文章だけだとわかりにくいですかね?
ちょっと具体的に書くと、私の場合は一本のプリムを配置する時に次のような要素を考慮して作ります

  • 隣のプリムと形状を変えているか
  • 並んでるプリムがパターン化していないか
  • テクスチャ表面の状態が周辺と似通っていないか
  • どの角度から見ても、地肌が透けていないか
  • 重なったプリムが不自然な部分から突き出ていないか
  • 32bitテクスチャプリムの重複は防げているか
  • 毛先の流れはコントロールできているか
  • 生え際の位置に不自然さはないか
  • flexiの弾力性は適正か
  • 周辺のプリムと協調して造形ラインが出ているか
  • 根本が長すぎて突き出しすぎていないか
  • 生え際から出てくる毛の角度と、表面に見えてくるヒネリは適正か

私の持ち味は、360度どこから見ても破綻のない髪ですので、考慮すべき要素の項目は「いかに完璧に作るか」に焦点が当たっています。このぐらいの数になったのは、だいたいKaoriを作ってるあたりからでしょうか。それ以前の作品では、もうちょっといい加減な感じになってます。

一回全体を作ってから修正となるとえらく大変です。
なぜなら、、フィーリングだけで作って、一旦完成したものの全体を見渡した時に「どこか変だ」と気付くためには、どこか変だと「気づけるだけの経験」が必要だからです。
変なものを変だと気付けないと、その「変な感じ」があなたの作品のテイストになる危険性もあります。

そのような「変な感じを気づけるだけの経験」がない場合は、作っていく過程で一つずつチェックしていく方が最終的には作業の工数が減ります。
したがって経験が少ない時は、作りつつ全体も同時にチェックしながら作る事をおすすめします*2

このように、考慮すべき要素がどれだけ盛り込まれているかで、あなたのお店のテイストが決まってきます。私の場合は、とにかく丁寧に仕事をすることで、H2Lの髪ならどれを買っても安心だと思ってほしいという狙いがあります。
その狙いが正しく伝われば、つまりきちんと考慮すべき要素がしっかり盛り込まれていれば、作品のテイストはファンになってくれるお客さんをしっかりと掴んでくれます。
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  1. 観察しても、ボーッとしていても1分は1分です。 []
  2. あなたに「変な感じ」を気付ける経験があるならば、自由に作っていただいて全く問題ありません []

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投稿日時 2009 年 5月 14 日 - 12:00 カテゴリ: SLショップ講座. コメントはこのRSSで購読できます RSS 2.0
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